薬剤師になるには
薬剤師国家試験に合格する
薬剤師は国家資格です。国家試験に合格し、薬剤師免許を取得したものしか薬剤師の業務を行うことはできません。薬剤師になるには、まず薬科大学か大学の薬学部(まとめて薬系大学といいます)の薬学科(6年制)に入学、正規の課程を修めて卒業し、薬剤師国家試験の受験資格を得て受験し、合格することが必要です。薬系大学以外の大学や短大、専門学校を卒業しても薬剤師の受験資格は得られません。独学で受験資格を得ることもできません。
薬系大学の薬学科では、国家試験合格を目標としたカリキュラムが組まれており、6年次の3月に国家試験を受け、4月から薬剤師として働き始めるというケースがほとんどです。薬剤師国家試験は年に1回、3月に行われています。
2006(平成18)年度から薬系大学は6年制へ
薬系大学の薬学科は、2006(平成18)年度の入学生から6年制になりました。薬剤師にならず「薬学の研究をしたい」「製薬会社で働きたい」「行政機関で仕事をしたい」などという人のために4年制の課程もある大学もありますが、今後の薬剤師国家試験は6年制の課程を卒業した人しか受験できません(ただし、2017(平成29)年入学者までは特例処置があります)。
6年制の導入により医療薬学科系の科目数が増え、今までは4~6習慣だった病院と薬局の実務実習が5か月に延長されました。このことからも、薬剤師には医療人としてのさらなる活躍が期待されていることがわかるでしょう。